3月31日。
3月末を1年の区切りとする多くの日本企業では、棚卸が行われます。
(ちなみに、海外では12月末で区切るのが普通です。)
棚卸とは何か、ざっくり言うと「数える」こと。
会社の日々の記録で「100個」となっているなら、本当に100個あるかどうか数えるのです。
自転車屋さんなら、記録上の台数と、実際の自転車の台数が一致しているかどうか。
本屋さんなら本。
工場だったら、作りかけの製品や、作る前の原料だったり。
数えると言っても、鉄の固まりであれば重さを調べます。
石油であれば、タンクの目盛りでどこまであるか調べます。
小さなお店ならすぐに終わりますが、
大きな工場なら1日では終わらないビックイベントです。
会計士は、棚卸の立会人として、会社が数えている所を見に行きます。
全部数えているか、
二重に数えていないか、
記録と違うものを数えていないか、
正しい数を数えているか、
壊れているものを数えていないか、
数えているものは全部会社のものか、
見るポイントは様々です。
棚卸で数えた結果、記録が間違っていれば記録を直すので、
棚卸のやり方が間違っていたら話になりません。
棚卸に関わる皆さん、頑張りましょう。