東芝問題の今だから、「監査」をちゃんと説明してみたい

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東芝の「不適切会計」、ニュースで目にした人は多いでしょう。
しかし、このニュースが私の仕事である「監査」に関わりがある。と知っている人は多くないと思います。

とても良い機会なので、説明してみます。

 

東芝の「不適切会計」って?

(2013年度)東芝は、1年間の売上6兆円超、営業利益約3,000億円従業員20万人超の巨大グループです。

この会社が、2008年度から今までに1,562億円利益を大きく見せていました

大きすぎてピンときませんが、例えるなら、
「この5年間で100万円貯金した」と言っていたのに、本当は80万円しか無かった。という感じです。

 

「不適切会計」はなぜダメなのか?

「貯金が少ないくらい、別にいいんちゃう?」とも思います。
東芝のパソコンやテレビは、ちゃんと動く。東芝の社員は、ちゃんと給料をもらっています。

しかし、貯金が少ないと怒る人がいます。東芝の株主です。
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100万円貯金がある」って言うから株買ったのに80万円って。詐欺じゃないか!と怒るわけです。

 

株主を守るために、監査人がいる

東芝みたいに嘘をつく会社がいると、株主(投資家)は安心して株を買うことができません。
安心して株を買ってもらうため、監査人(公認会計士)がいます。

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株を市場に売り出すことを「上場」と言います。
上場している会社は、公認会計士監査を受けなければなりません

東芝も、公認会計士監査を受けていました。

 

東芝の監査人は悪いのか?

嘘をついた東芝は悪い。社長など、偉い人は責任を取って辞めました。

じゃあ、東芝の監査人も悪い。と言いたい所ですが。。。まだ分かりません。

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(全文のリンクはこちら

これが、2013年度、監査人から東芝への監査報告書です。
東芝の報告する数字は正しいと認めます。」という文章ですが、他にも難しいことを書いています。

重要なのは「基準に従って監査しました」という部分。

我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は・・・

嘘を見抜けなくても、基準の通りにやっていれば、監査人は悪くありません。

  • 本当に基準の通りにやってた?
  • 本当は嘘って知ってたんちゃうの?

という調査をして、監査人が悪かったか判断します。

 

私は、監査人の補助者

監査を「私のやっている仕事」と書いてきました。
しかし、正確には私は「監査人の補助者」です。

基本的には、経験豊富な公認会計士監査人となり、責任を負います。
なので、私が監査に失敗して捕まるようなことは、今のところありません。

 

 

以上。最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(__)m

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