相原 佑一朗(Aibara Yuichiro)さん
- 愛媛県出身 25歳
- 広島大学総合科学部
- 家庭用品卸売の営業 4年目
【裏プロフィール】
- 自分主催のイベントにて漫才 半年
- 節約コンサルタント 1年(活動中)
大学生4回の時、インドのゲストハウスで会いました。
Facebookでお互い関西にいるなぁと思いつつ、インド以来、約4年振りの再会。
皆でボランティアに行った時。左上が相原君、左下が桑理。
社会の壁
相原:社会人になって関西に出てきて、友達はほとんどいない。そんな中で先輩社員が辞めてしまって、経験なしの自分に仕事が全部回ってきた。ストレス溜め過ぎて、太ってズボン破れるし、毛は抜けるし(笑)。
桑理:ほぉ。。。
相原:明日、仕事を辞めようと思ってた時に、大学時代の先輩から「元気にしてるか?」って連絡があってん。「元気なワケあるか!」と思ったけど(笑)。
桑理:(笑)。
相原:学生時代に塾を起業した人で、俺もそこで先生として教えててん。その先輩に今の状況を全部話したら、「大阪に自分で何かしようという人に机を貸してくれる事務所があるから、試しにそこに行ってみたら?」って紹介してもらって。よく解らんかったけど、ワラをも掴む気持ちで行ってみた。
自分の夢
相原:行ってみたら、夢に向かって自分で事業をしてる人たちがいて、俺だけ完全に場違い。「なんか変なヤツが来たぞ」って感じやった(笑)。
桑理:(笑)。
相原:看護師をしてるけど夜勤が嫌で、時間の融通を効かせるためにマッサージを自分のビジネスにしようとしてる女性。自分の結婚の経験から、ブライダル事業を立ち上げてる方。。。その人たちに「相原さん夢ってあります?」って聞かれて。
桑理:ほぉ。
相原:俺はその人たちには負けまいと、経営者になりたいって言ったんよね。ちょっとカッコつけて。そしたら「相原さん、それは夢じゃないと思いますよ」って言われて。
桑理:ふむ。
相原:時給が100円でも、経営者をやりたいですか?って聞かれて、、、それは嫌やなと思った。
桑理:なるほどねー。
相原:夢って、時間もお金もかけてやりたいことで、趣味の延長線上にあるもの。経営者は、あくまで目的を叶えるための手段ですよって言われて、「はぁー!!!!!」って(笑)。
桑理:(笑)。
相原:その時気付いたんよね。俺、夢ないわって。そこで自分の夢を見つけるにはどうすればイイか聞いたら、夢を100コ書き出したらイイと。人間はすぐ忘れてしまうから、頭の中で整理してもダメ。「この人キレイやな。デートしたいな。」「カッコいい。こんな車乗りたい。」と思っても、メモしないと忘れてしまう。
桑理:ほぉほぉ。
相原:お恥ずかしい話、1番最初に書いた夢はジローラモになりたいやってん(笑)。当時、ちゃらんぽらんで俺は結婚できひんと思ってたし、理想像に近かったんやと思う(笑)。
桑理:ほぉ(笑)。
相原:でも、もっと書いていったら、親孝行したい、家族で毎年旅行するみたいな家族に関わるコトが出てきた。俺、バーベキューが好きやから、家族でキャンプをしたいって夢があるねん。友達の家族も呼んで、焚き火を囲んで、自然に染まりながら、皆でゆったりと話す。
桑理:いいねー。
相原:子供の運動会でこけたくないから、逆算して、28歳で結婚したいとか。
桑理:ふむふむ。
相原:あと、娘が結婚する時にしずかチャンのパパみたいなことが言いたい。
桑理:???
相原:のび太の結婚前夜って映画あるやん。
以下、抜粋。
のび太くんを選んだきみの判断は正しかったと思うよ。
あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。
それがいちばん人間にとって大事なことだからね。
相原:あれって、お父さんの経験から、周りの人のことが解ることが1番大切って考えてるから言ったんやと思う。しかも、それを結婚前夜に。メッチャかっこいい。
桑理:なるほどー。
相原:女の子が生まれるか解らんけど(笑)。そんな感じで100コぐらい夢を書いてんけど、、、究極のところは、モテたいんやと思う(笑)。
桑理:モテたい(笑)。
相原:親孝行して、子供・嫁を心から愛していて、自分の周りにいてくれる人のコトを真剣に思っていて。奥さん・子供、周りの人からとことんモテたい。尊敬とかじゃなくて、「うちの旦那は少年みたいでアホでしょ(でも愛してます)」みたいな(笑)。
桑理:いいなー(笑)。
相原:そうなったら、自分の夢はだいたい叶ってると思う。
人の夢を応援する
相原:実はうちのお母さん、劇団で演劇したり色々と活動した上で、今は愛媛でフリーアナウンサーをやってるねん(笑)。
桑理:すごいなー(笑)。
相原:当時はお母さんやりたいことやっててスゴいと思ってたけど、自分の夢を考えたら、お父さんが1番スゴいって気付いたんよね。お母さんに「好きな様にやり」って言ったのが、純粋にスゴいと思った。
桑理:確かに。
相原:お母さんが1人身で、稼げるかも解らんフリーアナウンサーやってたら、けっこうアホやん(笑)。お父さんのサポートがあったから、お母さんはやりたいコトに打ち込むことが出来た。俺も嫁の夢を全部叶えてあげたいと思ったな。
桑理:なるほどー。
相原:自分の夢を考えたら、ジローラモが理想では無かった(笑)。
桑理:(笑)。
相原:友達の家族とバーベキューやるのも、友達が「お金無い」「忙しい」やったら叶わへんし、人の夢も真剣に応援して叶えられる男になりたい。
桑理:うんうん。
相原:親に孫も見せてあげたいし。
夢を叶える手段
相原:今の会社に不満があるとかじゃないけど、夢を全部叶えるためには、お金・時間・人の面で今のままじゃ難しいと思った。それで、自分の力で稼いでいこうと決めてん。
桑理:ふむふむ。
相原:目の前の人の悩みを少しでも解決して、「相原そのもの」に感謝されることがお金になる。そんな事業がしたい。自分がデキる、人を幸せにすることを考えた結果、、、漫才を始めた(笑)。
桑理:漫才(笑)。
相原:最初はお金が無いから、自分を売ることしかない。学生の時の経験でイベントなら出来ると思ったけど、関西で関わってくれている人も少ない。そこで、毎月1回開くイベントの目玉になるように、トリで漫才をやる。それを半年ぐらい開催してた。
桑理:へぇー。
相原:5、6分のネタやねんけど、第1回はずっと滑っていた(笑)。
桑理:(笑)。
相原:ネタつくるのって、メッチャ時間かかるねん。2週間ぐらいかかってようやく1本書くねんけど、それで自分のネタを使い切って、抜け殻状態(笑)。
桑理:抜け殻(笑)。月に1回はキツイなー。
相原:でも、やるんやったら事業にしたいから、月1回にこだわってた。定期的にやるから人も来てくれて、応援してくれるようになるし。でも、イベントって簡単な分、事業として続けるのは難しい。感謝される度合も様々やし。そこで始めたのが節約コンサルタント。
夢を応援する事業
相原:夢があっても、ある程度のお金が無かったら叶わない。でも、収入を増やすのは簡単なことではないから、節約を通して周りの人の夢を応援する。
桑理:なるほどー。
相原:人の夢に全力で協力して、自分の夢も応援してもらえる。そういう状態になれば、事業として強くなっていくと思う。
桑理:ふむ。
相原:保険とか税金とか解らないコトが多かったけど、目の前の人の悩みを1つ1つ解決していくことで、自分の出来ることを増やしていってる。会う人によっては10年で数百万円も節約デキたこともあって。
桑理:ほぉ。
相原:その浮いたお金でやりたいことを存分にやっていけるように、関わっていきたいな。
しばし、税金の話。
相原:いつも、人の話を聞くのが仕事やから、こんなに自分のコト話すのは久し振りやわ。今日会ってたお客さんも、恋愛相談をずーっと受けてたし(笑)。
桑理:(笑)。
相原:でも、自分と話した人が相原と話して元気が出たと言ってくれたら嬉しい。正直、2・3回会って手を打っていくと、出来ることは無くなってくる。でも、お客さんとは10年以上付き合うと決めてて、次の大きいライフイベントがあるまでは、話して元気になってもらうのが仕事。「明日から頑張ろう」って思えたら、それが自分と会う意味やと思う。
桑理:ほぉ。
相原:お客さんも増えてきたし、お客さんを守っていくためにも、この先1年でそっちを本業に出来るように、日々走ってる。
夢を語る修行
桑理:それと、ボールペン売りはどういう関係が?
相原くんは、夜の難波でボールペン売りをしている。
スーツにネクタイで「夢を語らせてください」
相原:事業をやる上で、道行く人からも応援される経営者になりたい。道行く人に夢を語る機会って無いやん。自分の夢が他の人から見てどうかって話してみないと解らないから、道行く人に夢を語って、一緒にボールペンを売ってる(笑)。
桑理:ほぉ。。。
相原:ボールペンって、道行く人にはニーズ無いやん。だから自分の夢で買ってもらう。実際「頑張れよ」って買ってくれる人がいるし、ずっとやってるから「今日も頑張ってるね」って声かけてくれる人もいる。
桑理:なるほどねー。
相原:「何やお前?」って言われてドつかれることもあれば、「考え甘すぎ」って説教食らうこともある。人によってマチマチの反応を、自分がどう受け止めて改善していくか。
桑理:ふむ。
相原:夢を応援してもらえるのは、夢の内容なのか、大きさなのか、表情か、話し方か。。。道行く人だからこそ否定もしてくれるし、友達とは違うリアルな反応がある。語ることで自分の夢がどんどん磨かれると思う。自分にとって必要な経験やし、将来話せる経験やわ。
桑理:そうやなー。
相原:さすがに、お父さんが路上でボールペン売ってたら子供がイジめられるから、今だけやけど(笑)。
桑理:うん(笑)。
相原:最近は、靴磨きもやってる。靴磨きの方が長く人生の先輩と話せるし、「あなたの夢は何ですか?」とかも聞けて、すごく参考になるし。
小さい頃の夢
桑理:小さい頃の夢は?
相原:科学者、学校の先生、警備員、、、いろいろあったけど、学校の先生が1番やったかな?高1ぐらいまで。大学の時も塾の先生をやってたし、教えるのが好きやわ。子供が好き。
桑理:ほぉ。
相原:バックパッカーしてた時も、子供達にポラロイドをあげてたしな。
子供の写真を撮って、その場であげる相原くん。
自分の手元に残らない写真を撮る。インドで会った人の中でも、印象的だった。
相原:ロック歌手みたいなこと言うけど、子供ってピースやん(笑)。
桑理:うん(笑)。
相原:子供が笑顔なのは平和の象徴やし、子供心は一生忘れずに生きていきたいと思う。
桑理:うんうん。
相原:少年のような大人でありたいな。「ハンバーグとカレーが好きです」ってずっと言っていたい(笑)。
相原佑一朗の原動力
桑理:話聞いて思ったけど、、、マジメ?(笑)。
相原:そうやな。。。こんな感じやけど、根はマジメやと思う(笑)。子供の頃から人の期待に応えようと生きてきた。長男やし、初孫やし、「弟の見本になるように」って言われてたな。勉強も、中学校までは1番を目指してたし。
桑理:ほぉ。
相原:昔は無理やり期待に応えてたけど、、、今は周りの人やお客さんに期待されるコトが嬉しいし、自ら期待に応えようとしてる。しんどくても、自分の夢が原動力になって続けていくことで、応援される自分になろうと思ってる。
桑理:なるほどー。
相原:まぁ、全て含めて、俺はモテたいんでしょうね(笑)。
編集後記
- 自分の夢
- 人からの期待
相原君は、どちらに対してもマジメに生きている。
その結果
- 子供心を忘れない
- チャレンジ精神
- 人のことを想う
そんな大人になっている。
何がマジメな生き方か? 考えさせられますね。。。