IT監査をちょっとやってみた感想~監査人はちょっとで良い~

IT監査もやることになった件
このブログに書いた通り、これまで会計監査だけをやっていましたが、今年の7月から、IT監査会計監査の兼務になりました。

会社とIT、両方理解することに意味がある

会計ITが両方解る人は、とても稀です。

だから、会計士IT専門家IT監査を任せるのですが。

  • 多くの会計士は、ITのコトが解らないので、IT専門家スーパーマンだと思い任せています。
  • IT専門家は「会社のコトをよく知ってる会計士が言うんだから」と、会計士言ってる通りにやりがちです。

僕も、IT監査もやるようになって、初めて会社のITシステム一覧を見ました。

これまで「会社のITシステムには、○○と△△があります。」と書いていましたが、会社にはもっと膨大な数のシステムがありました。
監査すべき重要なITシステムは「○○と△△」で良かったのですが、「本当にそれだけ検討すれば良いのか?」の検討をしたコトがありませんでした。

IT専門家はもちろんシステム一覧を見ますが、「会社のコトをよく知ってる会計士が言うんだから、これだけで良いだろう。」と思いがちです。

会計とIT、両方カンペキに理解するのは難しい

会計IT、両方理解して監査をするべきです。
しかし、両方をカンペキに理解するのは、とても難しい。。。

一人前の会計士になるだけでも時間がかかるのに、ITも理解するには、とても時間がかかります。

会計ITも、常に新しくなっていくので、最新の知識を維持するのも大変です。

会計士はたくさんの専門家を利用する

IT専門家だけでなく

  • 税務の専門家
  • 金融商品の専門家
  • 年金数理の専門家
  • 企業価値評価の専門家
  • 不動産鑑定の専門家・・・

会計士はたくさんの専門家を利用して、監査します。
これら全てにおいて、「何にも解らずに丸投げしてないか?」という指摘があります。

監基報620「専門家の業務の利用」でも、

  • 必要な適性能力及び客観性を備えているかどうかを評価しなければならない。(8項)
  • 専門分野を十分に理解しなければならない。(9項)
  • 業務の適切性を評価しなければならない。(11項)

と定められています。

会計士は、監査の専門家

公認会計士という名前でありながら、会計士がする仕事は監査です。
監査基準では、解らない時は専門家を利用しなさいと定められています。

会計以外の分野における専門知識を利用して財務諸表が作成されている場合、監査人は会計及び監査に精通しているものの、財務諸表の監査に必要な当該専門知識を有していないことがある
監査責任者は、監査チーム及び当該チームの一員ではない専門家が、監査業務を実施するために適性及び能力を総合的に備えていることを確かめることを求められている。
(監基報620「専門家の業務の利用」 A5項)

極端な話、会計があんまり詳しく無くても、会計の専門家を利用すれば監査が出来ます。

実際、監査法人の中には会計基準に特に詳しい人がいて、解らない時は相談します。
相談してる会計士が勉強不足なワケでは無く、それくらい新しいコト複雑なコトが起きます。

監査人である会計士に求められるのは、

  • 会計基準監査基準を理解する
  • 会社を理解して、何をするか決める
  • 誰に何をしてもらうか決める

そんなプロデューサー能力です。

  • その道の専門家をたくさん知ってる
  • その専門家を、いつ使えば良いか知っている

こんな監査人は、とても優秀な監査人です。

 

【まとめ】監査人はちょっとで良い

ここまで書いてきて、「会計もITも1人で両方やるって、非効率ちゃうか?」と思いました。

しかし、監査以外の世界に出たら、会計とITが出来る人はとても貴重でしょう。

  • 会計システムを企業で使う側
  • 会計システムを開発する側
  • 会計システムの導入を支援する側

何でも出来る人になります。

  • 英語
  • 会計
  • IT

この3つが出来れば、優秀なビジネスマンと言われるのは、その通りでしょう。

一方、会計システムがどんどん効率化を進めるので、監査人はちょっとで良くなります。

会計士は、

  1. 会計の超専門家
  2. 会計に関わることを幅広く理解する監査人
  3. 会計以外の専門領域を持った会計士

このどれかにならないと、生き残れません。

とりあえず僕は、のどちらかを目指して、ITの勉強をします。

 

以上。最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(__)m

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