「竜馬がゆく」を読んで ~技術の発達を考える~

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全8巻、キンドルで読破しました。7月の3連休、長崎の“亀山社中”に行く予定があったので読んでみようと。

それでつくづく思ったのが、「昔の人は連絡を取るのが大変だな」ということです。

 

坂本竜馬が活躍した幕末の時代、まだ鉄道はありません。陸路で1番速いのは馬です。日本が黒船に腰を抜かした頃ですから、船もほとんど風の力で動くものです。

そんな時代に、地元の土佐(高知)を離れて、江戸(東京)で剣の修行。神戸で海軍塾の立ち上げ、長崎で亀山社中(後の海援隊)の立ち上げ、薩摩(鹿児島)と長州(山口)の同盟・大政奉還のために薩摩・長州・土佐・京都を行ったり来たり。片道でも、何日もかかります。

亀山社中でさえ、長崎港から歩いて45分かかる、山の上にありました。すごく元気な人だったのでしょう。

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こんな情報伝達スピードが遅い時代に、無名の家の出から日本全体に名を残すような大仕事をする。しかも、31歳の若さで暗殺。。。

竜馬が、現代の電話やメールを知れば、泣いて喜ぶでしょう。いつでも、薩摩の西郷隆盛や長州の桂小五郎(後の木戸孝允)、長崎の陸奥宗光と連絡が取れるわけですから。

情報の伝達スピードがアップすると、それだけ時代の流れが早くなります。江戸幕府のように260年も鎖国を続けるなんて、現在の通信技術では絶対に無理です。ビジネスの世界でも、流行は世界中にあっという間に広まり、あっという間に終わります。

また、坂本竜馬の時代、明治維新が起こる原因となったのは欧米諸国との技術(特に軍事力)の差でした。それに気付いた坂本竜馬は、船を学び、貿易と海軍を兼ね備えた亀山社中・海援隊を立上げます。(これを手本にしたかは分かりませんが、竜馬と付き合いのあった岩崎弥太郎が、竜馬の死後、三菱財閥を立ち上げています。)

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その後、第2次世界対戦に向けて、空軍・潜水艦が主役になり、今やミサイル・原子力爆弾です。

軍事とビジネスは、同じような技術進歩をしています。強い国が稼ぎ、稼いだ国が強くなり。弱い国は搾取され、お金が無いからさらに弱くなり。。。強くなければ生き残れない。人間も動物も同じです。

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誰しも平和を願っています。争いを無くし、豊かな生活を送るため、日々技術を進歩させています。その代表が原子力でしょう。詳しいことは分かりませんが、わずかな量で莫大なエネルギーを持つ。だからこそ、原子力発電は世界中で行われています。その技術が、原子力爆弾を生みました。

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技術が発達した今の時代、本気で戦争すれば、原子力爆弾で地球が破滅するそうです。人間はそれくらいすごい技術を持っています。その最先端技術がどのくらいのものか竜馬のように、学んでいくのは大事だと思います

その上で、乱世を終わらせた竜馬のように、技術を平和的に利用する。それが人間のやっていくべきことです。

節電の夏。原子力発電について、真剣に考えていきたいですね。クーラーで涼んでいる私は偉そうなことが言えませんが。。。

 

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