ラーメン食べて、「あせり世代」を考えた

2月末の土日、1人出張で埼玉に。ホテルは草加市。駅周辺で、最も食べログ評価の高いラーメン屋に行ってみました。

麺屋時茂
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普通に美味しかった。でも、ラーメン通でも無い私がブログに書くほど印象に残りました。

とにかく、サービスが良い

ラーメンを運んでくる店員さんが、お客さんの顔を覚えているらしい。

店:「また来てくださったんですね。ありがとうございます。」
客:「今日は友達を連れてきました。」

すると店員さん。友達にはつけ麺の食べ方を丁寧に説明する。常連さんには「そういえば、雰囲気が変わりましたね」と声をかける。
2人とも嬉しそうです。「美味しい、美味しい」と喜んで食べる。隣に座っている私も、美味しいような気がしてきます

お皿を下げる時も「美味しかったです」。店員さんも嬉しいでしょう。
店を出る時、店員もお客さんも、笑顔で「ありがとうございます」

ラーメン通に言わせれば、サービスなんかどうでも良いかもしれません。「俺のラーメンを黙って味わえ」という店もあります。

でも、お客さんの「美味しい」を聞くこと、お客さんの笑顔を見ることが、彼らのモチベーションなのでしょう。そのラーメン店の存在意義かもしれません。

私が店を選んだように、今はネット上の評価が全てです。良いモノも、悪いモノもすぐ広まります。とても便利な世の中です。

でも、「美味しい」ぐらいは直接口に出した方が良いと思います。お店の人だけじゃなく、隣の客だっていい気分になっているかもしれませんし。

ただ、それくらい作り手と客の距離が近いお店も少なくなりました。ラーメン、回らない寿司、バーくらいでしょうか。(こう並べてみると、ラーメンだけリーズナブルです。それがラーメン人気の一因でもあるのかな?)

分業が進み、やりがいを感じられる仕事がどんどん減っている気がします。お金を払っている方も、誰にお金を払っているのか?よく分かりません。

そんな世の中が「あせり世代」を生んでいると思います。自分が世の中に役立っている実感が欲しくて

せめて、美味しいぐらいは素直に言いたいですね。

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