今年も、就活シーズンが始まり、ました。
僕と同い年、大学を4回留年している人は「4留してるから、いろんな所に手を出さないと!」と言ってました。こういう意気込みの人は、大丈夫そうです。
さて、今日のタイトル、大きい会社とは、何が大きいのか?
僕自身、「大きい会社の定義って難しいよなー」と思っています。就活している方に役立つを思うので、説明してみます。
【中小企業基本法】
中小企業は、この法律で定義されています。
中小企業が大企業にイジメを受けたりしないよう、保護するための法律です。
中小企業者の定義をHPより抜粋(中小企業庁HPより)。
業種分類 | 中小企業基本法の定義 |
---|---|
製造業その他 | 資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人 |
卸売業 | 資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人 |
小売業 | 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人 |
サービス業 | 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は 常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人 |
ざっくり言うと、
- 事業の元手が少ない会社、又は
- 正社員が少ない会社
正社員が少ない会社を守るという考え方。微妙ですが、個人的に好きです。
【法人税法】
会社が税金を払う時、中小法人は税金が安くなります。
法人税法で定められている定義は、とても簡単。
- 資本金の額もしくは出資金の額が1億円以下であるもの
事業の元手が少ない会社は、税金が安くなります。
昨年、この制度が問題になりました。
資本金は減らすことができます。
※正確には、株主の多数決で減らせます。資本金は、会社を始める時に株主が出したお金です。
- 吉本興業が125億円⇒1億円に減らし、
- シャープが1218億円⇒1億円に減らそうとしました(批判殺到で諦めて5億円にしました)。
吉本興業は、中小法人になり、税金が安くなっています。不思議な話です。
【会社法】
会社の運営などを定めた法律です。
この法律で、「大会社はちゃんとしなさい」と決められています(内部統制を作ったり、監査を受けたり)。
大会社の定義は
- 資本金の額が5億円以上又は負債の額200億円以上である会社
ざっくり言うと
- 事業の元手が大きい会社、又は
- 借金・ツケ払いが多い会社
会社法は、株主や会社に貸しがある人を守るための法律なので、こういう制度になっています。
【まとめ】
このように、法律の目的によって大きい会社の定義は様々です。
ただ、法人税法の「事業の元手が少ない会社」は良くないと思います。
僕だけじゃなく、多くの偉い人が疑問を感じていて、議論がなされています。しかし、今のところ「事業の元手」に変わるものは無いそうです。
難しい話ですね。
以上。最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(__)m