幸せそうな人インタビュー④山内崚汰さん「自分はこうだから!」

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山内崚汰(Yamauchi Ryota)さん

  • 大学4回生

桑理が大学生の時、長期インターンで働いていた会社の後輩。学生ながら、すごい結果を残していました。
でも、いつも楽しそう。「幸せそうな人」でピンときたので、インタビューお願いしました。

 

 

なぜ幸せそうに見えるのか?

 

桑理:「幸せそうな人インタビュー」にご協力、有難うございます。

山内:こちらこそ、インタビューしてもらえて嬉しいです。いろんな人に自慢しました(笑)。幸せについて考えて来たんですが、まずは僕から質問してもいいですか?

桑理:いいですよ?

山内:なぜ僕が幸せそうに見えたのか」を知りたいです。それを聞いたら勉強になると思うんで。

桑理:仕事(学生インターン)してる姿が楽しそうだったから。ですかね。

山内:そうですねー。仕事では成果を上げることも出来ましたし、環境も合っていたと思います。

桑理:本当にすごい成果でした。

山内:でも、成果を上げて、段々社内で声が通るようになって、「楽しい」が「楽(らく)」に変わってきたと思い、仕事から離れました。居心地がいいとかそんな感じです。

桑理:難しいことを頑張っている方が、楽しいですか?

山内:「楽しさ」だけで言うならそうですね。充実している方が楽しいです。

桑理:なるほど。他に山内君を幸せそうだと思ったのは、仕事だけでなくプライベートも楽しそうだからです。

山内:SNSでブランディングしてるからですよ(笑)。Facebookは良い印象を与えたいと思ってます。見栄っ張りなんで(笑)。

桑理:そうだったんですか(笑)。

山内:でも、Facebookにあげるだけの経験は、人よりたくさんしてきたと思います。

桑理:ふむふむ。

山内:このへんで、考えてきたこと話してもいいですか?

桑理:もちろん!

 

 

幸せになるためには?

 

山内:僕が幸せについて考えてきたことは2つあります。

①足るを知る

人生には幸せじゃない時、辛い時があります。でも「生きてるからいいか」って。足りてる部分に目を向けることが大事です。

②幸せは、失ってから気付く少しの不幸

幸せは、幸せな時にはあんまり感じないと思うんです。失ってから気付く。旅行でも、帰ってきてから「幸せだったな」と感じます。

桑理:すごいなー。。。

山内:自分はどうなりたいか」を考えるのは大切です。でも、理想と現実を比べて「足りない」って思い過ぎるのは良くありません。今の自分を認めてあげることも大切だと思います。

桑理:確かに、理想ばかり考えても苦しいですね。

山内:例えば、僕は職場に新人が入ってきたら「将来どうなりたいか」聞くんです。

桑理:いいですねー。

山内:すると「子供にちゃんと教育を受けさせられるお金を稼ぎたい。」とか「土日はちゃんと休みたい。」とか、いろいろ出てきます。でも、それを達成しても幸せになれるわけでは無いと思うんです。

桑理:なるほどー。

山内:だから、もっと自分の欲求に素直になればいいと思います。自分の本音から逃げている人が多い気がする。もっと素直になったらいいのに、「自分はこれでいいや」って思ってる。

桑理:「本音から逃げている」かー。

山内:謙虚なことは素晴らしいことだと思いますが、逃げている謙虚は良くありません。「お金はいらない」なんて嘘ですし。

桑理:なるほど!

山内:こう考えるきっかけになっている出来事が2つあります。①長く付き合った彼女にフラれたこと。②就活の時に、「もっと素直になった方がいい」と言われたこと。

桑理:どっちも興味深い出来事ですね。

 

 

自分に素直になるきっかけ

 

山内:①の彼女にフラれる方は、人生で初めての「自分の力ではどうにもならないこと」でした。それまで勉強でもサッカーでも挫折は無かったこともあって、とてもキツかったです。でも、そこから“他人”というものを意識して。感謝の気持も分かるようになってきました。辛くても、「僕には友達も家族もお金も仕事も能力も、足りていることが一杯あるやん!って思えるようになりました。

桑理:それこそが「足るを知る」ですねー。

山内:そうです!②の就活の時の話は、ある会社の内定を断りに行った時に、そこの副社長さんに言われたんです。元々僕は「社会に貢献したい」というスタンスで就活していました。カッコつけて、自分の本音を話していませんでした。就活はその方が良いと、ほぼ洗脳されてました(笑)。

桑理:就活セミナーとか、だいたいそうですね。

山内:ある程度はそれでもいけてたんですけど、副社長さんに「もっと成長するためには自分の心に素直になった方がいい」と言われて。素直になった結果、今の彼女に告白しました(笑)。

桑理:素直やなー(笑)。

山内:マズローの欲求階層説でも、5段階目の自己実現欲求の下には、4段階(生理的・安全・親和・承認)あります。自己実現・社会貢献する前に、まず4段階を満たさないと

桑理:欲求階層説はそう捉えるんですね。

山内:4段階目の承認欲求を満たすためには、自分で自分を認めないといけません。「他人から認められたい、褒められたい」っていう自分の欲求を受け入れることです。

桑理:なるほどー。勉強になります。

山内:自分の心に素直に、今の自分を認めるようになって、未来と比べて卑屈になることも無くなりました。「自分はこうだから!」って。

桑理:いい話ですねー。

 

 

出来事をどう捉えるか?

 

桑理:2つエピソード挙げてもらいましたが、これらは自分1人で考えてるだけでは気付かないことだと思いますか?

山内:それが僕の卒論のテーマに関係するんですけど(笑)。“成功者の共通点”について調べていて、「経験から学習する態度」が大事だと分かったんです。出来事をどう捉えるか。僕は“成功者”ではありませんが、捉え方は優れている方だと思います。

桑理:同じ出来事でも、どう捉えるかで違いますね。

山内:例えば、インターン先の社長が「足るを知る」を大事だとよく言っていたんですが、彼女にフラれた結果、その言葉をこれほど大切にしているのは僕だけです(笑)。

桑理:なるほど!とても体系立っていますね。さらに、幸せになるヒントも出してもらった。聞くことないです(笑)。

山内:そんなことないですよ(笑)。

桑理:では、少し視点を変えて。年代が下の中学生や高校生にアドバイスするとしたら、何と言いますか?

山内:実は話す機会をもらったことがあって。でも、彼らには話すことがなかったんです(笑)。彼らに興味があるのは「彼女」がどうとか、思春期なことばかり。

桑理:確かに(笑)。

山内:それは仕方ないんで、部活を一生懸命やってほしいと言いたいです。モチベーションは女の子にモテたいとかでもいい(笑)。皆で1つの目標に向けて、お金とか利害関係なく進んでいく。肩書きなんて関係ない。その経験、そこで出来る仲間はかけがえないものだと思います。

桑理:「自分の欲求に素直に」ですね。では最後に、1つ上の世代に対してはどうでしょう?

山内:直接知っている人は優秀な人ばかりで、言うことが無いんですが。。。街で見かける人は、通勤時間とか「もっと早く歩け!」って思いますね(笑)。1秒でも早く会社行こう!って思っている人がいない。

桑理:そうですねー。

山内:元気で明るい人、ギラギラしている人がいないと思います。「自分はこれでいい」って満足しているのか、将来を考えすぎて卑屈になっているのか。。。

桑理:やっぱり「自分の欲求に素直に」ですね!いいお話、ありがとうございました!

 

 

編集後記

 

子供の心を持った大人」はかっこいい。

  • 「ありがとう」を大きな声で言う。
  • ご飯を美味しそうに食べる。
  • 欲しいモノに目を輝かせる。
  • 将来の夢を素直に語る。

それが、彼の言う「足るを知る」と「自分の欲求に素直に」ということだ。私はそう解釈した。

言葉だけ見ると、”謙虚”と”ワガママ”が矛盾しているように思える。でも、子供は普通に実践している
私のインタビューしてきた”幸せそうな人”も、皆さん子供の心を持っていた。

“子供心”を忘れずに生きることが幸せのヒントだ。そう確信できたインタビューだった。

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