東芝とPwCが、監査の裏常識をブチ壊した

監査の裏常識

(大きな声では言えませんが)会計監査の現場では

今更そんなこと、無理だよね。

という発言が、多く聞かれます。

 

「あぁ~、終わる気がしない。」という若手に対し、

監査は時間になったら終わるから大丈夫。

という(冗談か本気か分からない)アドバイスがされることもあります。

  • これ、やった方がいいよね。
  • まぁ後でもいいんじゃない。

    ・・・終盤になって・・・

  • あれ、やるの忘れてるなぁ。
  • 今更そんなこと会社に言うの、無理だよね。今年は無しにしよう。

こうやって、

監査は時間になったら終わる

という、裏常識がつくられてきました。

 

東芝とPwCが、監査の裏常識をブチ壊した

東芝の2016年度第3四半期報告書に対し、PwCあらた監査法人が、

  • 結論の不表明結論の表明の基礎となる証拠を入手することができなかった)

とする報告書を出しました。

おまけに、第1第2四半期報告書も

  • 無限定の結論
    結論の表明の基礎となる証拠を入手した)

だったのに

  • 結論の不表明
    結論の表明の基礎となる証拠を入手することができなかった)

に差替えました。

東芝とPwCあらた監査法人が「監査は時間になったら終わる」の裏常識をブチ壊しました

 

意見不表明なら、上場廃止になる

今回は

  • 四半期レビュー結論の不表明

でしたが

  • 期末監査意見の不表明

になると、上場廃止です。
(現在、2016年度期末監査の真っ最中です。)

「期末監査」は「四半期レビュー」に比べて、より多くの・より質の高い証拠が必要です。

東芝は、上場維持できるのでしょうか・・・。
(そもそも、業績が悪いことで上場廃止になりそうですが。)

 

監査法人は、会社の運命を握っている

監査法人が

  • 意見不表明
  • 不適正意見

を出せば、上場廃止になります。
監査法人は会社の運命を握っています。

と言っても、バンバン上場廃止にするわけにもいかず、

監査は時間になったら終わる

の裏常識がありましたが・・・。状況は変わってきました。

 

会社の責任・監査法人の責任

会社には

  • 正しい財務諸表を作る
  • 監査法人に証拠を提供する

責任があります。
「監査法人に言われるがまま」ではいけません。

監査法人には

  • 正しい財務諸表とは何か?
  • 監査に必要な証拠は何か?

会社に対して、明確に示す必要があります。
後から「やっぱりコッチにしてください。これもください。」はダメですし、「一応あれも貰っておこう」もダメです。

監査法人で働く会計士には

  • 正しい会計基準の知識
  • 正しい監査基準の知識

両方が必要です。
プロとして、頑張らないといけないですね。

 

以上。最後まで読んで頂き、ありがとうございます(m_ _m)

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