【I-Challenge!】総務省のICTベンチャー投資

総務省のICTベンチャー投資

総務省がICTイノベーション創出チャレンジプログラム【I-Challenge!】をしている。

総務省では・・・(中略)・・・多くのベンチャー企業等が直面している、いわゆる「死の谷」の克服に向けた支援制度である「ICTイノベーション創出チャレンジプログラム」を開始します。

本事業は、ICT分野におけるイノベーション創出に向け、民間の事業化ノウハウ等の活用による事業育成支援研究開発支援を一体的に推進することにより、研究開発成果の具現化を促進し、もって新事業の創出に資することを目的としています。

難しい説明をされているが、要するに

ICTベンチャーへの投資

である。

  • ICTベンチャー(企業や大学など)
  • 事業化支援の専門家(ベンチャーキャピタルなど)

のセットに対して、総務省が補助金を出す。

 

補助金を貰えるベンチャー

公募要領」より、I-Challenge!に応募するには、以下の全てを満たさないといけない。

(ア) 先進的情報通信技術実用化支援事業費補助金交付要綱第3条に定める機関
(イ) 国内に法人格を有する機関
(ウ) 補助金等に係る予算の執行の適正化に関する法律(昭和 30 年法律第 179 号。)、交付要綱に基づいた手続及び予算の執行ができる機関
(エ) 事業を円滑に遂行するために必要な基盤を有している機関
(オ) 経理及びその他の事務について説明・報告ができる等、補助事業に関する措置に適切に対応できる機関

簡単に言うと、

  • (ア)は中小企業 or 大学等の研究機関であること
  • (イ)は日本にあること
  • (ウ)~(オ)は補助金を目的通りに使えること

を指している。

 

ICTベンチャーとは、何だ?

ICTは、情報通信技術Information and Communication Technology)のこと。

公募要領」によれば、

本事業の公募対象となるのは、上幅広く ICT そのものの技術や、農業、医療、交通、教育などの異分野と ICT との融合(ICT×○○)をはかるなどにより、社会へ大きなインパクトをもたらす可能性を持つ、革新的な技術やアイデアを活用した新事業の創出を目指し、POC(Proof of Concept:概念検証)に取り組む技術開発課題である。

このため、事業期間中(原則 12 か月以内)において、POC として、試作品の完成、潜在的なユーザーとなる事業会社や顧客を取り込んだ実証実験、またビジネスモデルの検証等が可能な技術課題であることが必要となる。

後半は「1年以内カタチを作れ」と解りやすいが、前半が解り辛い。
今時、情報通信を使わないベンチャーなんて、なかなか無い・・・。

 

過去の採択ベンチャー一覧

よく解らないので、過去の採択事業一覧を見て、終わりにしよう。

平成26年に開始し、17社が採択されている(2018年7月26日時点)
1社あたり5,000万円が目安なので、合計8億円ぐらいになる。
年間予算は3億円弱。

    1. 低軌道周回衛星通信用アンテナのシェアリングシステムの開発
    2. 血中異常細胞の画像解析技術向上を目的とした機械学習システムデータ基盤の開発
    3. MRLD(Memory Based Reconfiguable Logic Device)の技術開発
      ⇒高性能な集積回路のこと。
    4. 妊産婦と医師、助産師の健康管理コミュニケーションプラットフォームクラウド型胎児心拍計の開発
    5. 人工知能搭載・非装着型排泄検知シート及びシステム開発
    6. 小型のバイオセンシング技術を活用したトイレ取付型健康チェック装置とサービスの開発
      バイオセンシング=人間を計測する技術
    7. 「電力に番号を付けて配信する装置」のハイパワー化によるICTスマートグリッドの伝送装置の開発
      スマートグリッド=次世代送電網
    8. 「がんばらない介護」を実現するIoT支援ツールの開発
      IoTInternet of Things(モノのインターネット)
    9. 画像および問診データによる皮膚疾患識別技術
    10. ICTを利活用した栽培支援最適化システムの開発
    11. 大規模・高速指紋認証技術「Liquid」
    12. 医学的エビデンスに基づいた、病気を治療する人工知能ソフトウェアアプリケーションの開発(対象疾患:ニコチン依存症)
    13. 世界最高17軸「ウェアラブル型ロボットセンサー」の開発
    14. 自動車のOBD-IIスマートフォンの連携を用いたテレマティクスデータ活用技術
      OBD-II=自動車の自己診断機能(On-board diagnostics)
    15. 単眼カメラと走行ルートの位置情報把握による交通安全の事業化
    16. 脳画像を対象とした画像解析プラットフォームの開発
    17. 大規模ゲノムデータを想定したデータ基盤技術の開発

難しい言葉、スゴそうな技術が並んでいる。
単にICTを使うだけではダメなようだ・・・。

まぁ税金を使うワケですからね・・・。

 

以上。
最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(__)m

 

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