2019年6月、2つ下の妹が結婚しました。
2019年7月、もう1人の妹(のような存在だったネコ)が、天国へ旅立ちました。
ネコの名前は「ネル」と言います。
ネルとの出会いは「公園」
私が小学校5年、妹が小学校3年だった時。
母・私・妹の3人で近所の公園を通りかかりました。
すると、自転車に乗ったサラリーマン風のおじさんがネコを置き、そのまま走り去っていきました。
ネコはおじさんを追いかけようとしましたが、すぐに諦め、悲しそうにこちらを見ていました。
動物アレルギーだが、動物が大好きな妹。
「つれて帰る」と泣き叫び、帰ろうとしません。
私は、小さな頃に大型犬に追いかけられて以来、動物が恐くて仕方ありませんでした。
が、このシーンは衝撃的でした。ネコに同情しました。
母は「絶対に抱っこしちゃダメだけど、ネコがついて来たらイイ。」と妹に言い、私と先に帰りました。
家から公園まで、歩いて10分くらいあったはずです。
母も私も「ネコがついて来るワケない」と思っていましたが・・・。
1時間後くらいでしょうか。
妹が家のドアを開けたら、ネコが(自分の家のように)飛び込んできました。
ネルは家族
そのネコは、以前もどこかの家で飼われていたようです。
とても大人しく、トイレの躾もカンペキでした。
母が次の日に病院につれて行きましたが、特に病気は無し。
年齢は3歳くらい(人間にすると10代)。
元の飼い主に返そうと探しましたが「1週間ほど前から、近所で見るようになった」という情報しかありませんでした。
※サラリーマン風のおじさんも、子供がネコを持って帰ってきて、慌てて公園に戻しにきたのでしょう。
ついに元の飼い主は現れず・・・。
周りがうるさくてもよく寝るので「ネル」と名付けられ、家族になりました。
- 人間のご飯を貰えるものと思っている。(1番初めに座って待ってる。)
- 誰かと一緒に寝たがる。冬場は布団の中に入ってくる。
- 留守番している時は、窓から外を見て帰りを待っている。
- 時々家から脱走するが、お腹が空いたら帰ってくる。
ネルは1番下の妹のような、我が家のアイドルです。
私と妹が大人になるつれて、家族の会話が減っていっても、皆ネルには話しかけます。
ネル、大往生
私は、大学を卒業した22歳の時、1人暮らしを始めました。
ネルは、人間にすると70代のおばあちゃん。
まだまだ身体は元気でしたが、オモチャで遊ぶよりも、マッサージを好むようになりました。
1人暮らしをしても、ネルに会いたくて、2週間に1度くらい実家に帰りました。
心の中では「あと何回会えるかなぁ?」といつも不安でしたが
- 私の結婚
- 私に子供が産まれる
- 妹の結婚
ネルはここまで見届けて、
妹の結婚式の翌月、推定21歳(人間にすると100歳を超える大往生)で天国へと旅立っていきました。
あの日、自分をつれて帰ってくれた妹が、結婚するのを待っていたようにしか思えません。
(ネルは自分を人間だと思っていたので、妹の子供として生まれ変わることを狙っている、かもしれません。)
最期の瞬間も、私が帰ってくるのを待っていてくれて、家族全員に見送られていきました。
父・母、次の人生へ。
- 私が結婚した時も
- 私に子供が産まれた時も
- 妹が結婚した時も
「父と母は、子育てを終えたんだなぁ」としみじみ思いました。
しかし、1番下の妹であるネルが旅立ったことで、父と母は正式に人生の子育て期間を終えたと思います。
いつも子供のコトを考え、子供を最優先に動いてくれました。
私も、妹も、ネルも、父と母には感謝しかありません。本当にお疲れ様でした。
しかし、まだ父:54歳、母:52歳です。
「ネルと一緒にお墓に入る」という願いを叶えるのは、まだまだ先になるでしょう。
ネルのように大往生したら、まだ人生の半分です。
これからも家族仲良く、健康に気を付けていきたいです。
※最後に
(もしかしたら読んでいるかもしれない)ネルの元の飼い主さん。
2001年5月13日、京都府長岡京市、第3小学校~第6小学校あたりで出会ったネコは、ネルと名付けられ、それから18年2カ月も長生きしました。
(どんな事情でネルが公園にいたかは、一生知らないでいたいですが)
手のかからない良い子に育ててくださり、本当にありがとうございました。
以上、最後まで読んで頂き、ありがとうございましたm(__)m