小西 亮(Konishi Ryo)さん
- 甲南大学卒業
- 26歳
- 週間マガリ代表
前置き① 週間マガリとは?
「ヘンな出会いがきっとある。」がコンセプト。
「間借り」をテーマに、100人の日替わり店長でつくるカフェバーです。
小西さんは、創業者であり管理人。
前置き② インタビューの経緯
友人を通じて出会い、コミュニティについて話し合ったことがきっかけ。
週間マガリで、10月16日(金)「シェアハウス住まい集合 ShareHouseNight」の営業中にインタビューさせてもらいました。
※桑理もシェアハウス住まいなので行きました。僕の写っていない写真ですが、許可を得て掲載しています。
週間マガリを開いたきっかけ①
小西:たぶんギネス記録じゃないかと思うのですけど、就活で300社の説明会に行ったんですね。でも、どれひとつとして興味がわかなかったんです(笑)。
桑理:すごいですね。。。
小西:「仮に就職できたとしても、そんな俺って会社に必要?」と思ったんです。
桑理:ほー。
小西:そこで「自分の強みを活かせるのはなんだ」って考えた時に、人と人を繋ぐ場づくりが向いてると思いました。広く浅くいろんな所に顔を出していて、ムダに顔だけは広かったので。
桑理:なるほどー。
小西:Facebookがそれほど流行り始める前に、既に友達1000人いましたからね。
※2015年10月21日現在では、2354人
※2016年08月31日現在では、2674人
桑理:すごー。
小西:僕は特に取り柄がない。でも、人を繋ぐ仲介人としてなら皆様のお役に立てるのではないかと。
週間マガリを開いたきっかけ②
小西:昔から、いろんな人が集まる場所、いろんな人が集まる仕組みが好きだったんです。
桑理:ほー。
小西:最近、シェアハウスやコミュニティスペースがブームになってます。でも、オーナーが自分で場を主催すると、良くも悪くも内輪ノリになっちゃうんですよね。自分と近い人、似ている人を集めますから。
桑理:確かに。
小西:そうやって考えている時に、古ぼけた喫茶店でたまたま日替わり店長のカフェをやっている人の本を見つけたんです。コーヒーを吹き出すぐらいの衝撃でした。
桑理:へー!
小西:ジャンルが違う人が集まる、唯一の仕組だと思いました。
なぜ、週間マガリはいろんな人を集めたい?
小西:頭を打ちたいんですよね。
桑理:???
小西:馴れ合いだけで終わるのが嫌なんです。自分と違う世界に住む人と出会って「そんなのあり?!」って頭を打たないと(笑)。
桑理:なるほどー。
小西:大学の時は、サークルが大嫌いでした。いつも同じメンバーで集まって「リア充最高」みたいなノリが、気持ち悪かった(笑)。
桑理:(笑)。
小西:でも、僕みたいな考えを持つ人が集まれるスペースって、意外に無いんですよね。
桑理:ほー?
小西:旅人系とか意識高い系とか、ジャンル別の集まりは多くても、本当の意味で多様な人が集まる場所って皆無に等しい。
桑理:確かに。
小西:全く別のジャンルの人が集まって、頭を打つ場所が欲しい。だからマガリのコンセプトはヘンな出会いがきっとあるなんです。お客さんにとって、居心地がいいだけの馴れ合いスペースはごめんです。
桑理:いいですねー!
昔からコミュニティを創りたいと思っていた?
小西:中学生・高校生の頃は、ある意味メンタル的に辛かったですね。学生生活は普通に楽しかったし、イジメられてもなかったですが、クラスっていう狭いコミュニティが嫌でした。
桑理:ほー。
小西:「クラスでいかにうまくやるか」で、評価が決まってしまうじゃないですか。リア充やヤンキーがエラくて、インキャラはカスみたいな。
桑理:そうですねー。
小西:大学生になって、「やっと自由だ。いろんな人と会えるチャンスだ。」思っていたんですけど。。。そこでもサークルとか学生団体の人たちが、高校の延長上みたいなリア充ごっこをやってて、気持ち悪いなと(笑)。
桑理:負のエネルギーですね(笑)。
小西:最近、強み診断をしたら「物事に逆走することが、小西さんのアイデンティティ」って言われました。中二病ですね(笑)。
週間マガリを開いて良かったこと
小西:毎日が退屈しないですね。胸やけするくらい(笑)。いろんなジャンルの日替わり店長さんに、いつも勉強させてもらってます。
桑理:いいですねー。
小西:日替わり店長さんと中心に、全く違うジャンルの人が繋がっていくのが面白いですね。
桑理:ふむ。
小西:最近だと、カウンターに「文化系⇒ギャル⇒バックパッカー⇒お坊さん⇒主婦⇒起業家」が並んで座っていたことがありました。そんなの普通の店じゃありえない(笑)。
桑理:ですね(笑)。
小西:いろんなジャンルの人が来るという意味では、たぶん大阪で1番です。
週間マガリの苦労
小西:週間マガリは居心地の良いコミュニティではないです。「おれはアイツと性格が合わない」とか言い出す人がいます。ある意味、それを目的にしているんで「じゃあ身内で盛り上がれるスナックにでも行けば?」と思いますが(笑)。
桑理:そうですね(笑)。
小西:やっぱり、違うジャンルの人を繋げるのは難しいですね。僕らがいかにうまく繋げるかだと思いますが、まだまだ力量不足ですね。
桑理:難しいですねー。
小西亮さんとコミュニティ
小西:前の桑理さんのコミュニティの話、面白かったです。
※「戦争前はムラ。戦争後は会社。今は会社に属さない人が増え、家族を持たない選択肢も出てきた。次のコミュニティは何だろう?」という話をしました。
桑理:「気楽に参加できる、小さなコミュニティがたくさんあればいい」と思って、コミュニティを創る人にインタビューしています。
小西:最近のコミュニティブームも、「仲間を大切にしよう。仲間を全力で応援しよう。」みたいなワンピース系ばかりですね。そういうのは、もうお腹イッパイです(笑)。
桑理:気楽なコミュニティじゃないですよね。
小西:たとえば地元のヤンキーとかも、「そこで弾き出されたらこの世の終わり」って感じになっちゃいますし。
桑理:そうですねー。
小西:ベタベタし過ぎたらぶつかることもあるんで、1人が持ってるコミュニティは増やした方がいいですよね。1つではリスクが大きすぎる。
これからの小西亮さん
小西:「日替わり店長」という形態をスタンダードにしていきたいです。いろんな人が出会える仕組みとして面白いので、シェアハウス文化のように広げていきたいです。
桑理:いいですね!応援します!
小西:週間マガリ2号店も開けたら良いですけど、今のところ運営する人がいませんね(笑)。
編集後記
週刊マガリは、夜だけ(19時~23時)の営業。いつもお母さんに起こされて目覚めるそうです。
そんな小西さん、週間マガリを開いて「毎日が退屈しない」らしい。とても幸せでしょう。
自分の強みを活かして、自分にとって最高の仕事、最高のコミュニティを創り出した小西さん。
自分の得意なこと、好きなことで誰かの役に立つ。幸せに生きるには、とても大事だと思います。
関西に住んでいる人は、ぜひ週間マガリへ、小西さんの仕事姿を見に行ってください。メッチャ楽しそうですので。
以上。最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(__)m