ソフトバンク 孫社長のすごさ

昨日、日経電子版のニュースでソフトバンクの記事があった。

「動かぬ者は去れ」 ソフトバンク自慢の超高速経営

孫社長ではなく、ソフトバンクの幹部が「スピード(経営)では絶対に勝つ。世界中のあらゆる企業と比べても負ける気がしない」と発言するというから、よっぽどなのだろう。

孫正義氏、56歳。高校を中退し、渡米(2月)。20歳の時、米国でソフトウェア開発会社を設立。インベーダーゲーム機を日本から輸入。アメリカの大学を卒業後、帰国して24歳の時に「日本ソフトバンク」を設立。(wikipediaより)

その後はご存知の通り、売上3兆円、従業員2万人を超えるソフトバンクを創り上げて今に至る。

これは僕の持論であるが、組織において、1人のリーダーでどうにかなる範囲は10人までである。ソフトバンクにおいても、孫社長のリーダーシップで動いているのは10人以下だろう。それ以外の19,990人以上の人は、孫社長以外のリーダーシップの下で働いている。

そのリーダーをどう育てるか?この能力に優れている人が、経営者として大成功を収めているのだろう。

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孫社長の人材育成方針を調べてみたら、3年前の東洋経済にこんな発言があった。(孫正義・ソフトバンク社長が激白60分!–4代目までは僕が直接育てる )

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19歳のときに事業を始める最初の瞬間から300年成長し続ける企業をつくろうと考えた

僕自身が事業家として50年ぐらいは現役でやれるとしても、僕がいなくなった後に、まだ250年ほどある。社長の任期が平均10年だとしても、25人ぐらいにバトンを渡していかなきゃいけない。25回バトンを渡し損なわないで1位を走り続けるリレーって、ほとんど不可能に近い。うまくバトンをつないでいくには、1人の人間にバトンを渡さなくてもいい組織構造にしなければいけない。

(後継者育成のための「ソフトバンクアカデミア」の人員選抜について聞かれ、)・・・僕が選ぶわけではない。基本的にはまず立候補。社外から選ばれる残りの30人はこれから半年かけて選んでいく。なるべく具体的なテーマでそれぞれがプレゼンを行い、相互に評価し合う。剣道の掛かり稽古のようなものを進めていき、1年に1回、下位の10%は自動的に入れ替えていく。

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やはり、考えていらっしゃることの次元が違う。「300年成長し続ける」には今、止まってるわけにはいかないんですね。

300年と言えば、江戸幕府の264年を超える。おそらく徳川家康も孫さんと同じようなことを考えていたんでしょうね。ただ、「成長し続ける」という意識が無かったために、欧米列強に差を開けられ、薩長にひっくり返される弱い組織になってしまった。

成長し続ける」。組織でも、個人でも大事なことでしょう。

 

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