ドラッカーとサッカーで考える、トップの仕事

ドラッカーさんの本にこんなコトが書いてあります。
(原文よりちょっとカンタンにしてます。)

人に合わせて、仕事を構築してはならない。

価値のある仕事に、最も適切な人を配置しなければならない。

サッカーで言い換えると、

最高の選手に合わせて、フォーメーションを構築してはならない。

最高のフォーメーションに、最高の選手を配置しなければならない。

世界一、美しいサッカーをするチームは
バルセロナというスペインのチームです。

このチームは、監督が変わっても、
同じフォーメーションで戦います。

バルセロナは、小学生からチームを持っていますが、
小学生も同じフォーメーションで戦います。

ロナウジーニョ・メッシなど、
常に世界トップの選手がいますが、
同じフォーメーションで戦い続けています。

監督の仕事は、
バルセロナの目指すサッカーを実現するコトです。

今年、Jリーグを制覇したサンフレッチェ広島も、
新しい監督になりましたが、同じサッカーを続けました。

新しい監督の仕事は、
それまでのサッカーを極めるコトでした。

ここまでの流れだと、

監督は、今までのコトを続ければいいのか!

と思った人もいるかもしれませんが、

それは違います。

ドラッカーさんは

最高のフォーメーションに、最高の選手を配置しなければならない。

と言っています。

最高のフォーメーションで戦うコトが、
監督の仕事です。

最高のフォーメーションならば、
そのままやり続ければいいのです。

元々強いチームの監督になった時は、
下手にイジらない方が良いというコトです。

弱いチームの監督になった時が、
監督の腕の見せ所です。

ここで、ドラッカーさんの言うコトを繰り返します。

最高の選手に合わせて、フォーメーションを構築してはならない。

背がメチャクチャ高い選手がいるから、
それに合わせたフォーメーションにする

それは話が逆だと言っています。

勝てるフォーメーションでなければならないのです。

サッカーが好きな人なら分かると思いますが、

メッチャいい選手を1人連れてきても、
メッチャ勝てるようにはなりませんが、

メッチャいい監督を連れてくると、
メッチャ勝てるようになる時があります。

逆に、

メッチャいい選手が1人抜けても、
そんなに弱くはなりませんが、

監督が変わると、
途端に弱くなる時があります。
(今年のガンバ大阪がその例です。
 新しい監督が、下手にイジってしまったようです。)

監督の仕事は、
勝てるフォーメーションを作って、それを上手く機能させるコト

どっちも揃って、強いチームになります。

イイ監督は、人を動かすのが上手いと言いますが、

人をうまく動かせても、
戦略がダメならば、イイ監督ではありません。

組織のトップの
仕事は、
勝てる仕組みを作って、それを上手く機能させるコト

勝てない仕組みだと、優秀な社員がいくらガンバっても勝てません。

ドラッカーさんがそう言っているので、
興味のある人は読んでみてください。


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