ダイバーシティ。今、流行の言葉です。
しかし、経営学の世界で言うダイバーシティには2つの意味があります。
①デモグラフィー型の人材多様性(Demographic Diversity)
②タスク型の人材多様性(Task Diversity)
①は性別や年齢の多様性。先程のイメージ通りです。
②は能力の多様性。英語・IT・会計・法律・デザインetc…
「ダイバーシティは良い!」と思われがちですが、①の多様性は逆効果という研究結果が出ています。
「日本企業に女性はいらない」が、経営学者の総論 ダイバーシティの「中身」を理解することが大事
特に、日本人と外国人はなおさら。
逆に②の多様性は、良い効果をもたらすとのこと。
いろんな能力を持った人がいる会社は強い、似たような能力を持つ人ばかり集めると弱い、と考えればその通りです。
しかし、いろんな能力を持つ人を採用する。そんなことは、元々どの会社でもやっていること。
では、なぜダイバーシティが流行なのか?
それは、女性や外国人が、日本のおじさんに無い能力を持っているからです。
リーガル・ハイも、堺雅人と新垣結衣のコンビ、脇を固めるキャラが強い。だから面白い。
弁護士ドラマだからって、おじさんばかり集めてはダメです。
NHKの朝ドラに、外国人が主演する時代になりました。
ドラマと企業はもちろん違います。
しかし、企業だって面白くないと流行りません。いろんな能力を持つ人を混ぜて、新しいものを生み出す。そうしないと、お客さんに飽きられてしまいます。
それには、日本のおじさんだけでは限界がある。今まで中心にいなかった、女性や外国人の能力に頼るしかないのです。
それが、ダイバーシティで経営を良くすることです。
本気でやろうと思ったら、経営を決める取締役会に、いろんな能力を持つ人を参加させなければなりません。国籍も性別も年齢も問わず、です。
中途半端に育児休暇を制度を整備したりしても、女性の能力が活きなければ逆効果です。
中途半端に外国人を採用しても、能力に見合ったポジションでなければ逆効果です。
中途半端なダイバーシティは、お互いやりにくいだけです。
無理に男女共学にするより、男子校のままで良いことがたくさんあるでしょう。
。。。。。
いろいろ書いてきましたが、これは大企業の経営者が考えること。
私たちは、人と違う能力をつけるよう頑張る。それだけです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(__)m