吉川 優歩(Yoshikawa Yuto)さん
- 近畿大学付属高校
- 同志社大学
- 社会人3年目
質問① 幸せそうに見えることについて、本人ではどう思う?
吉川:会社の同期とかにも「楽しそう」って言われる。自分でも幸せになることを人生の目標として生きてるから、そう言ってもらえるのは嬉しいな。
桑理:ふむふむ。
吉川:幸せに対する考え方は一応持ってる。宗教みたいになるから、いつもは話すの嫌やねんけど。
桑理:ほーほー。
吉川:幸せに対する活動には3つあって、そのバランスが大切なんじゃないかって思ってる。
①享受すること。
これはその通り、ゲームするとか、遊園地に行くとか。楽しむこと自体。②拡大すること。
それ自体は楽しくないかもしれないけど、自分の価値観が広がるようなことをする。例えば「美術館に行って感受性を身につける」とか。やったことないことをやって「幸せの幅を広げる」こと。③維持すること。
生きていくために働く、家族を守る、とか。日本人が自然と頑張っちゃうやつ。
この3つを自分の価値観に合わせて、バランスを取りながら行動していくことが大事だと思う。社会人になった時、会社のスピーチでも話したかな。
桑理:まとまってるなー。
吉川:3つのパーセンテージは日々変わってて、元気がある時は「②拡大」が多くて、恐いことがあったら「③維持」が多くなったりする。これを朝昼晩、記録するアンドロイドアプリ作ってみたけど、今は放置してる(笑)。
桑理:アプリまで!すごいなー。
吉川:学生の時にアンドロイドアプリ作ってたから。結構、簡単にできるで。
桑理:へー!
吉川:でも、「どういうことをしたら幸せになれるのか?」を考えてる時点で、自己中心的だなって思う。「他人を幸せにしよう」じゃないのが、性格悪いなと(笑)。
桑理:まぁ、そうかもね(笑)。
吉川:当たり前やけど、幸せって自分1人で創れへんし、今のインタビューも、桑理君がいて、このカフェが存在しているから、こんな優雅に楽しくできる訳で。なんやかんやで、みんな無意識のうちに助け合ってるんやと思う。
桑理:ふむふむ。
吉川:もっと大きく見れば、家を建ててくれる人がいる。店を出してる人がいる。道路を整備してくれる人がいる。だから、みんな生活できる。そんな感じで、お互いに幸せを与え合わなくてはいけないってところまでは、分かってるつもりなんやけどねー。
桑理:ふむふむ。。。
吉川:バーッとテキトーにしゃべってるけど、大丈夫?
桑理:大丈夫!
吉川:なんで自分が幸せそうって思われたのか、考えてみたんやけど。
桑理:うんうん。
吉川:自分のいるところが平和で、自分がアホやから幸せやと思う。ホンマにアホやから、ちょっとしたことで楽しめる(笑)。
桑理:アホでは無いと思うが。。。
吉川:俺アホやで。アホやから考えるようにしてる。賢い人は考えんでもデキると思う。考えて、自分の足りないところを埋めるのが楽しい。
桑理:ほー。
吉川:アホな人ほど、周りが助けてくれるから幸せってのもあるし、平和も周りの人が維持してくれてる。先代の人らが平和な日本を創り上げてくれたことに感謝もしてる。
桑理:なるほどねー。
吉川:桑理君もインドに行ったから分かると思うけど、俺がインドに行った時も、日本に帰ってきて、あったかいシャワーを浴びて、母さんのご飯を食べて、それだけでメッチャ幸せって思えた。
桑理:そうやなー。
吉川:海外の話の流れできっかけの話にいくけど、、、
質問② 幸せそうに見えるようになったきっかけは?
吉川:価値観が変わったポイントが、高校の時の留学。1年間オーストラリアに行ってた。
桑理:へー!
吉川:オーストラリアの学校生活、色んな所で価値観の違いを感じたけど、一番感じたのがホストファミリーとの生活。海外の家族という以前に、違う家族と暮らしたことに意味があったと思う。自分の家族の中では当たり前と思ってたことが、ホストファミリーの中では違ってて、その違いを実感できたのがよかったな。それで、一気に世界が広がった。
桑理:高校生で。すごいな!
吉川:そのホストファミリーもなかなか変わってて。ホストファザーと観光に行った時、どっかの絶壁を見とってんけど、その絶壁の下の方にええ感じの景色があるのを見つけて。でも、柵が邪魔でいい写真がとれなかった。
桑理:うんうん。
吉川:「柵があって入れないから、撮るのやめとく。」って諦めようとした時、ホストファザーが「柵を乗り越えればいいじゃないか。あの柵は、人が入らないようにするためじゃなくて、”ほとんどの”人が入らないようにするためにあるんだ。」って(笑)。
桑理:おもろいなー(笑)。
吉川:なるほどって思わされた。とりあえず、自分で考えろってことなんかなと。柵を越えて写真を撮ってたら、観光に来てた中国人や韓国人も柵越えてて、おもろかった(笑)。
桑理:ほー(笑)。
吉川:ただのマナー悪い観光客やけど(笑)。
桑理:この留学は、何で行こうと思ったの?
吉川:中学の時、大学には行きたかったけど、高校に行くのがイヤって思ってた。その頃、海外のドラマ見たり、ゲームしたり、洋楽聞いたりしてて、海外の生活に興味が結構あった。そしたら、母さんが「国際コースのある近大付属はどうや?海外留学も行けるかもしれへんで。」って言うて、「じゃあ俺高校行くわ」って。まんまとのせられた(笑)。
桑理:へー!!
吉川:母さんがそういう風にしてくれなかったら、今頃どうしていただろう?って時々思う。いろんなこと感謝してるけど、これは特に。
桑理:ええ話やなー。。。でも、なんで高校に行くのがイヤやったん?
吉川:高校も、小中学校と同じで、基本は授業を受けるだけって知ってたから。
桑理:大学はなんで行きたかったの?
吉川:高校受験のやる気がなかった頃、親が家庭教師を無理やりつけてくれてたんやけど、いつも何かしら理由を付けて家庭教師を追い返してて(笑)。
桑理:ほう(笑)。
吉川:そしたら、ある日、植田君っていう髪の毛クルクルの先生が来て、その人とはなぜか気が合った。その植田君が大学の話を聞かせてくれて、「楽しそうやな」と思った。 植田君が同志社大学の学生で「同志社は自由でいいぞ」って言ってたから、同志社大学に入ることになった(笑)。
桑理:なるほどー(笑)。
吉川:当時、目に入った面白そうなものに飛びついてばかりで、いろんな選択肢を見てなかったことにちょっと後悔してる。大学にしろ、今選んだ仕事にしても。結果オーライやねんけど、運がよかっただけでプロセスとして良く無かったと反省してる。
桑理:ふむ。
吉川:自分の住んでる国にしても、「いろんな国がある中で日本を選んでる」って感じたい。だから、海外旅行は積極的にしてる。旅行自体も好きやけど。
桑理:なんで海外に興味があったの?
吉川:初めは「Smallville(邦 題:ヤング・スーパーマン)」っていうドラマかな。
桑理:わからんなー。。。
吉川:スーパーマンの高校生の頃を描いたもので、スーパーマン要素よりも、アメリカの学校生活が面白かった。生徒のロッカールームがあったり、生徒が先生のいる教室に行く感じといい、ホームパーティといい、そういう海外の生活がおもしろかった。
桑理:ほー!なんでこれを見ようと?
吉川:夜中にやってる番組をよく見てて、たまたま見つけたって感じ。元々、映画とか好きなんもあるけど。
桑理:夜更かしやな(笑)。
吉川:あぁ、あと、父さんが洋楽をよく聞いてた影響もあるな。洋楽のCDが家にいっぱいあったし。親父とあんましゃべりたくないけど、なんやかんや言って、親父の影響は大きい(笑)。
桑理:ほー(笑)。
吉川:例えば、俺ロボットが好きで、大学のロボット研究会に入ってた。これも、親父がガンダム世代で、プラモデル作ったりしてた影響。
桑理:親の影響は大きいねー。
吉川:きっかけで言うと、受験勉強も1つかな。留学から帰ってきて、外国語専門の大学とかは推薦から勧められたけど、「いや、おれは同志社に行くんや!」って言って、猛勉強始めた(笑)。
桑理:頑固やな(笑)。
吉川:留学で英語を学んで、初めて言葉の構造を考えるようになった。それで、やっと日本語をちゃんと使えるようになった(笑)。そこで受験勉強したせいか、物事を考えるのが好きになった。
桑理:すごい高校生やなー。
吉川:あの時は、学校の授業も邪魔やと思って、先生は質問のためだけに話しかけてたかなー。受けたい授業、質問したい授業だけ出る。あと体育は出る。「ゆうと、体育の時だけ目が真剣になる。」って言われてた(笑)。
桑理:へー(笑)。
吉川:4時間目の体育だけ来るとかやってたけど、学校サボってる時間はちゃんと家で勉強してた。おかげで、自分で勉強することの楽しさを知れたから、今でも勉強は楽しい。
桑理:なるほどねー。
(受験勉強中、1人でオーストラリアドルを買いに銀行に行った話もありましたが、字数の関係で割愛)
質問③ 欲しいもの、周りに対する不満など(あれば)
桑理:世の中に対して、思ってことある?
吉川:世の中に対して思うことは、、、8割ぐらい人が間違ったことをしてる気がする。最低ラインはやってるけど、カンペキじゃないと思う。
桑理:あー、なんか分かる。
吉川:仕事でも、皆が触れないようにしてることってあるやん。「後で絶対大変になる!」って思いながらも、空気読んで触れない。
桑理:ふむ。
吉川:でも、それが悪いことだって感情的になるのでもなく、仕方ないやろってニヒルになるのでもなく、「なんでそうなるのか」を考えるようにしてる。自分がどう動けるのかを考える。
桑理:ふむふむ。
吉川:あえて空気を読まずに質問してみて、バッシングを受けて考える。逆に放置しといて、どんな事が起こるのかをちゃんと見て考える。そういうのも大事やと思う。
桑理:考えて生きてるなー。
吉川:あと、やっぱり目的意識が大切やと思う。目的意識は「不足してるものは何か」を明確にして、「どうすればそれが手に入るか?」を自然に考えさせてくれる。
桑理:ほー。
吉川:目的に向かうプロセスを考えることが幸せになるために重要やと思う。
桑理:ほーほー。
(まだまだ話は続きましたが、字数の関係で割愛。)
【まとめ?】
桑理:タイトルが難しいなー。
吉川:根底はアホ。周りにも、「頭良いのか悪いのかよく分からん」って言われる。
桑理:うーん。。。
【編集後記】
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございます。
「吉川ワールド」が凄すぎて、何だか、消化不良な記事になってしまいました。
彼がすごく楽しそうに話していたこと。ちゃんと伝えられていません。
僕の能力不足もありますが、文字の限界を感じるインタビューでした。
とにかく、彼は幸せそうです。それだけ、言わせてください。