燃えよ剣を読んで ~組織を考える~

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全2巻、Kindleで読みました。司馬遼太郎にハマりつつありますが、この次は池波正太郎の「真田太平記」全12巻にいってみます。

さて、「燃えよ剣」は言わずと知れた新選組副長、土方歳三が主人公。イメージはこんな感じ。

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クールな美男子。実物の写真はこれだそうです。

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美男子かどうかは分かりませんが、100年以上前の日本人とは思えないオシャレなルックスです。

東京の田舎で、近藤勇の下で剣術を学び、明治維新直前の京へ。近藤らと共に新選組を立ち上げ、京で薩長・土佐の革命分子を取締ります。江戸幕府の特殊部隊みたいな感じ。その新選組の中で土方歳三は、自らも強いが戦いを指揮のも上手く、組織を創る天才だったようです。

燃えよ剣で書かれるには、何より組織の規律を大事にしています。新選組の任務を果たさないものは切腹。新選組を去ることは許されず、脱走したら殺害。話で聞く現代のヤクザよりも厳しい。

しかし、大政奉還後、新選組の人間は戊辰戦争でほとんど命を落としています。土方歳三も、函館五稜郭の戦いで35歳の生涯を終えました。

燃えよ剣の中で本人も何度も口にしますが、土方歳三はあくまで”副長”の人間です。組織を強くすることの才能はとてつもないモノがありましたが、リーダーになろうとはしませんでした。若い頃からの師匠である局長近藤勇を盛り立て続けました。

近藤が命を落とした後も、新選組の主人である徳川家のため、薩長新政府と戦い続けました。戦う意味とかは、もうどうでも良かったようです。

組織には、近藤勇のようなリーダー、土方歳三のような戦略家、沖田総司のような最強の戦士、どの役割も必要です。

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(大河ドラマになった時の写真 近藤勇・・・香取慎吾、土方歳三・・・山本耕史、沖田総司・・・藤原竜也)

最終的に、リーダーである近藤勇が負け組である徳川家についてしまったため、土方歳三を始めとする新選組のメンバーは命を落としてしまいました。今で言う経営者の先見の明が無かった、ということになります。

それでも、自らの持ち場を全うした土方歳三は、後世にも名を残しました。良いことをしたか、悪いことをしたかは分かりませんが、カッコいいという意味で。

自分は土方歳三のように自らの組織を強くすることに専念するのか?
それとも、近藤勇のように組織自体の方向を決めるのか?沖田総司のように最強の戦士を目指すのか?

 僕は近藤勇になって、土方歳三に持ち上げられてみたいです。
まぁ、みんな新選組の幹部になるくらいなので、相当強いです。まずは強くなれるように、修行しましょう。

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