“GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代”を読みました

友人から薦められて読みました。
「桑理に薦めるのは難しい。自信があるものしか薦めない。」と言っている友人の薦めです。その通り、私も人に自信を持ってお薦めできる本です。

大まかに言うと、人を“Giver(ギバー)”・”Taker(テイカー)”・”Matcher(マッチャー)”の3種類に分け、「成功する人はギバー(与える人)である」という筆者の主張の根拠を、具体的なデータや理論から述べている本です。

詳しい内容が気になる方は実際に読んで頂くとして、私は印象に残った部分を挙げつつ「自分がどう思ったか」を書きます。

  • 他人のことは分からない

夫婦に「あなたの貢献度は何%ですか?」と質問し、2人の答えを合計すると、4組に3組が100%を上回ったそうです。最も身近な人間関係でさえ、相手がどれだけ頑張っているか分かっていません。仕事になれば、もっと分からないでしょう。

それなのに人は「こんなに頑張っているのになぜ報われないのだろう」と思ってしまいます。自分が親切にしたことはよく覚えていますが、親切にされたことはあまり覚えていないものです。

また、プレゼントする際、贈る側は「独自の贈り物をした方が喜ばれる」と思うのに対し、受取る側は「欲しいものをもらえるのが1番嬉しいという研究結果があるそうです。奥さんが「カバンが欲しい」と思っているなら、変な小細工をせずに素直にカバンをプレゼントすべきということです。

それなのに人は、自分なりの工夫をしたがります。自己満足に走ってしまいます。
いくら近い関係でも、他人は他人です。よく分かりません。

見えない所で頑張っているかもしれないので、見えている部分ぐらいは感謝する
人の役に立ちたいと思うなら、人の意見を聞いて、素直に行動する。それが良いでしょう。

 

  • 助けを求めるの恥ずかしいことだという文化

「何かをしてもらったら返さなくてはいけない」「気を遣わせると悪い」
日本人だけか分かりませんが、そういう文化があるために、人に親切にし過ぎないようにしています。

しかし、この本に出てくる“ギバー”は、いつも人に親切をしているので、自分が困った時は気軽に助けを求めることが出来ます。そういう関係をたくさん持っている”ギバー“は成功すると、この本では述べられています。

これこそが巷に言う“人脈”でしょう。

しかし、見返りの無いところに対して親切に出来る人はなかなかいません。

人事部が、不採用にした人に対しても親切にしていると、非効率だと言われるでしょう。
証券マンがお金の無い人に親切にしていると、バカだと言われるでしょう。

しかし、そういう見返りのない親切が、最も人の心に響きます。「この人のために何かしてあげたい」と思います。

見返りを求めず「親切にすること自体が楽しい」と思えたら、”人脈“が増えて自分の目標も達成しやすくなるということです。

 

  • 人の役に立っていることを実感できる瞬間

親切にすること自体が楽しい」と思うには、人に感謝され、人の役に立っていることを実感できる瞬間が必要です。(この本では、そのことが論理的に証明されています。)

しかし、世の中は分業の時代です。「自分の仕事が世の中の役に立っていることを実感できない」という人が、とても多い時代です。

それに対するこの本での解決策が「週に2時間、人の役に立つことをする」。年間100時間以上の親切をすることによって、人生の満足感が上がるそうです。

確かに「土曜日はボランティアで○○しています」という人は、平日も楽しそうな気がします。
少年野球のコーチでも、ブログを書くことでも、誰かのために料理を作ることでも、人の役に立てば何でもよいでしょう。

毎週やるのは大変ですが、人の役に立つにはそれくらいのコミットが必要です。それくらいのコミットをした人にだけ、与えれられる楽しさがあり、そういう人は自分の目標も叶える。

「忙しいから出来ない」では何も出来ません。やりましょう。
そう自分に言い聞かせながら、このブログは終わります。

果たしてこのブログは少しでも人の役に立っているのか?^^;
最後まで読んで頂き、有難うございました。

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