前回、昔に比べ日本の林業が廃れたことを指摘した。
日本の林業の売上は、ピークの3分の1
平成29年度 森林・林業白書より、日本の林業の売上は、
- ピークは1980年の1兆1,500億円。
- 2000年以降は、4,000億円台で推移。ピークの約3分の1。
と、大きく減少している。
海外からの木材輸入が増加
一方、日本の木材利用量は安定的に推移。
日本の林業売上が落ちた分は、輸入に頼っている。
- 1955年は、自給率約100%
- 輸入自由化により、1970年代には自給率50%を下回り、2000年代には自給率20%に。
日本の林業は、世界に負けている。
ということだろう。
日本の木材輸入先
日本は、木材をいろんな国から輸入している。
2013年木材輸入実績より、全体の輸入額は1兆2,160億円。
種類別の主な内訳は、
- 丸太【輸入額1,074億円】
うち、米国48%、カナダ27% - 製材【輸入額3,022億円】
うち、欧州43%、カナダ32% - 合板【輸入額1,738億円】
うち、マレーシア52%、インドネシア32% - 木材チップ【輸入額2,180億円】
うち、オーストラリア21%、チリ20%
木を切って運ぶだけなく、木の加工においても、日本は世界に負けている。
日本は森林が70%もある国なのに、もったいない。
次回は、日本の林業の弱さを掘り下げます。