牟田口 勇人(Mutaguchi Hayato)さん
- 大阪府箕面市 出身
- 関西大学経済学部 卒業
【現状】
- デウソン神戸アスピランチ 選手
- 合同会社BRAVE INDUSTRIES 代表社員
- F.O.A OSAKAフットサルクラブ 監督
【解説】
- 日本フットサルリーグ デウソン神戸の下部組織です。
プロのフットサル選手を目指しています。 - スポーツマネジメント・アパレル・Webデザインなど。
牟田口さんが創業した会社です。 - この会社が運営する、社会人フットサルクラブです。
牟田口さんが監督もやってます。
※桑理が大学時代にインターンしてた会社で、少しだけ知り合い。
Facebookで活躍を見て、インタビューをお願いしました。
会社やりながら、プロフットサル選手を目指す
桑:なぜ、今のようになったのか、とても気になります。
牟:難しいなぁ。。。ほとんど思い付き。
桑:ほぉ。。。
牟:計画性のないタイプ(笑)。あまり良くないと思いつつ、そういう人がいてもイイかなと。
桑:サッカーを始めたのはいつですか?
牟:中学からサッカー始めて、高校の時から、サッカーとフットサルを両方やってきた。
桑:その頃から、プロになりたいと?
牟:心の底では思っていたけど、本気でプロになりたいと思ったのは、ここ最近かな。
桑:ほぉ。
牟:フットサルのプロも、狭き門やしね。でも、会社を始めた時に1つ夢が叶って、次は心に秘めていたプロに挑戦しようと。
桑:なるほど。。
牟:高校から10年くらい同じ社会人チーム(フエルテ大阪)にいたけど、去年の5月からデウソン神戸の2軍で、プロを目指してる。
桑:ふむ。
牟:2軍の平均年齢は20歳前後。ホンマは23歳以上は入ったらアカンかったけど、頼み込んで入れてもらった(笑)。
桑:おぉ。
牟:プロとして試合に出て、自分の価値を上げたい。会社やりながらプロを目指してるのは珍しいけど、だからこそ、それが人間としての価値になると思う。
やってることが、あり過ぎる
牟:2014年に会社を創って、スポーツマネジメント事業の一環として、F.O.A OSAKAを創った。
桑:はい。
牟:自分の練習が週5で、自分のチームの練習が週2。練習は基本夜で、昼は仕事。毎日がフットサルの仕事の両方やな。
桑:ほぉ。。。
牟:チームのHPは自分で作るし、チラシとかグッズは、自分でデザインして、機械も工場に行って自分で動かしてる。プチプチに包んで箱に入れて、送り状を書くのも自分で(笑)。
桑:すごいなぁ(笑)。
牟:最近、デウソン神戸のグッズも作らせてもらった。プロのチームから仕事もらえることってなかなか無いし、プロを目指してることが仕事にも繋がってる。
桑:すごいですね。。。
牟:会社のオリジナルの商品として、スポーツ系ブランド(FOOTCROWN)もやってる。
桑:ほぉ。
牟:性格的にすぐに新しいモノに手を出してしまうけど、継続性のある事業をしないと意味が無いなぁと思ってる。利益が取れるものに絞っていかないと。
桑:そうですね。。。
牟:でも、自分の人生1回きりやしな。やり過ぎ感はあるけど(笑)。
桑:はい(笑)。
牟:俺、監督も全力やし、練習でいつも大声出してる(笑)。
常にブラッシュアップ
桑:やっぱり、なぜ今のようになったのか、気になります。。
牟:根本的な所で言うと、課題解決がすごく好きやな。
桑:ほぉ。
牟:例えば、フットサルチームがSNSで発信する時に「どんな写真を撮ればイイか?」とか「写真に日付を入れたら解りやすい」とか、1つ1つ課題を解決していく。
桑:ふむ。
牟:社会人になって初めてデザインやったけど、独学でイラストレーターもフォトショップも使えるようになった。グッズも、作りたいと思ったら、自分で調べて作ってきたな。
桑:すごいですね。。「課題」を見つけるために、何か意識してることはあるんですか?
牟:うーん。。。課題って言うか、自分の頭で想像したことを実現するために「じゃぁこれが必要」って感じやな。
桑:ふむふむ。
牟:会社で働いてた時は、新しいことをやろうとし過ぎて怒られてた(笑)。
桑:(笑)。
牟:ブラッシュアップって言うんかな?「ホンマにそれが正しいのか」を常に考えてる。「この仕事、他に方法ないん?違う方法あるやろ?」って。だからルーティーンが出来ない(笑)。
桑:なるほど(笑)。
牟:同じコトを10年間やり通せる人もいるし、それは素晴らしいコトやと思う。俺みたいな人が8割やったら、この世界無くなるし(笑)。
桑:そうですね(笑)。
牟:100通り探して、他に方法がないなら、その方法でやるけど。今の時代、95%以上は他に解決策があると思う。自分たちの時間を増やせて、もっと簡単にできる方法があるはず。
桑:そういう考え方は、いつからですか?
牟:昔はそうじゃなかったけどなぁ。。。でも、サッカー始めるのが遅くて、高校の時に社会人フットサルチームに入った頃かな?
桑:ほぉ。
牟:その頃に「自分で考えて行動する」基礎が出来たと思う。
関西を盛り上げる人
牟:関西は、関東と比べて人の数が少ないけど、フットサルコートの数も少ないねん。
桑:ほぉ。。
牟:ずっと大阪に住んでて、今は神戸にいる。フットサルだけじゃなく、他のスポーツも盛り上がっていって、関西に仕事が増えたらイイな。
桑:いいですね!
牟:普通「仕事するなら仕事、スポーツするならスポーツ」やけど、俺は逆をいってる。
桑:はい。
牟:「会社しながらプロスポーツ選手」っていないから、俺がなれたら、若い人が目指すきっかけになるかもしれん。新しい概念を見せたいな。
桑:サッカーの本田選手も、チーム経営で話題になりましたね。
牟:成功する人は、何しても成功すると思う。本田選手も、自分の目的を達成するために動いてて、方法は何でもイイはず。
桑:ふむ。
牟:マンガの「はじめの一歩」で、会長がメッチャイイこと言うねん。
努力したものが全て報われるとは限らん。
しかし、成功したものは皆すべからく努力しておる。
牟:フットサルも、プロ目指してる人はいっぱいいて、ホントになれるのは1%ぐらい。プロになれなくて会社で働いている人とか、たくさん見てきた。
桑:ふむ。。。
牟:努力が報われるとは限らんけど「成功する人は必ず努力している」。俺は、これをずっと思ってやってる。
編集後記
いろんなコトをすると「1つに集中したら」と批判を受ける。
結果を出せなきゃ「ほら見ろ」と笑われる。
でも、1つに集中することはリスクが高い。
牟田口さんも、自分で会社をやっているからこそ、プロフットサル選手を目指せる。
「働き方改革」と言われています。牟田口さんほどじゃなくても
- こんな生活がしたい
- もっと趣味の時間が欲しい
- もっと家族の時間が欲しい
自分の頭で考えていることを実現するため、いろんな方法を本気で考える。
そういう人が増えたら、皆が盛り上がっていくと思います。
時間を創り出して、フットサルを見に行きましょう^^