イチロー選手 引退
28年間の選手生活、本当にお疲れ様でした。
28歳、野球少年だった僕にとって、生まれた時からずっとスーパースターだった。
野手として、日本人で初めてメジャーリーグに挑戦。
アメリカでもスーパースターになっていく姿に、僕達、野球少年は興奮した。
- 打っては世界一のヒットマン
- 足の速さは世界トップクラス
- 肩の強さも世界トップクラス
一方、中学校まではオール5と、勉強もすごく出来るらしい。
この引退会見も、1つ1つ言葉を選んで話す姿は、超一流の政治家のようだ。
1つ1つの言葉を丁寧に理解しながら、重複する質問はバッサリ切る。
グラウンドを離れても、カッコいい選手。
イチロー選手にも、家族がいる。
この引退会見で、僕が最も印象的だったのは奥さん・愛犬の話。
何も編集せずに、抜粋させて頂きたい。
<AERA イチロー引退【会見全文・後編】より抜粋>
【質問】
24時間を野球に使ってきたとおっしゃっていますが、それを支えてきたのは弓子夫人だと思いますが、あえて今日は聞かせてください。
【イチロー選手回答】
いやあ、頑張ってくれましたね。一番頑張ってくれたと思います。
僕はアメリカで結局3089本のヒットを打ったわけですけど、妻は、ゲーム前にホームの時はおにぎりを食べるんですね。妻が握ってくれたおにぎりを球場に持っていって行って食べるんですけど、それの数が2800ぐらいだったんですよね。3000いきたかったみたいですね。そこは3000個握らせてあげたかったなと思います。
妻もそうですけど、とにかく頑張ってくれました。僕はゆっくりする気はないけど、妻にはゆっくりしてほしいと思います。
それと一弓ですね。一弓というのはご存知ない方もいらっしゃると思いますけど、我が家の愛犬ですね。柴犬です。現在17歳と何カ月かな。7カ月かな。今年で18歳になろうかという柴犬なんですけど、さすがにおじいちゃんになってきて、毎日フラフラなんですけど、懸命に生きているんですよね。その姿を見ていたら、それは俺がんばらなきゃなと。これはジョークとかではなくて、本当にそう思いました。
懸命に生きる姿。2001年に生まれて、2002年にシアトルの我が家に来たんですけど、まさか最後まで一緒に、僕が現役を終える時まで一緒に過ごせるとは思っていなかったので、大変感慨深いですよね。一弓の姿は。ほんと、妻と一弓には感謝の思いしかないですね。
日本が誇る 世界のスーパースター
日本の野球選手だけじゃなく、アメリカの野球選手からも慕われていた。
「試合の日は毎日同じモノを食べる」など、修行僧のような印象もありながら、家族を愛する普通の一面も見せてくれる。
こんな「面白Tシャツ」のようなユーモアも見せてくれる。
野球選手としてだけじゃなく、人間としても、スパースター。
野球を知らない人でも「イチロー」の名前は知っている。
日本が誇る、世界のスーパースター。
やりたいことを 一生懸命やろう
僕も小さい頃、プロ野球選手になりたかった。
でも、小学校5年生の時にヒジをケガし、身長も伸びず、「自分にはムリだなぁ」と思った。
高校まで野球を続けたが、大した選手にはなれなかった。
それでも、毎日毎日野球をしていた日々はムダでは無かった、とても良い経験だったと思う。
今は、会計士になり、
(ウマが合わない人はいるけど)意味があると思える仕事を、楽しくさせて頂いている。
私生活では、妻と子供に恵まれ、楽しく・忙しい日々を送っている。
慢性的に眠いが、笑っていることが増えた。
僕が、イチロー選手のようなスーパースターになることは無い。
でも、1日1日、何かを積み上げている感触はある。
「それで良いよなぁ」と思わせてくれる、イチロー選手の引退会見だった。
最後に、まだ抜粋で終わらせて頂きます。
<AERA イチロー引退【会見全文・前編】より抜粋>
【質問】
今、その決断に後悔や思い残したところは。
【回答】
今日の球場の出来事、あんなもの見せられたら後悔などあろうはずがありません。もちろん、もっとできたことはあると思いますけど、結果を残すために自分なりに重ねてきたこと、他人より頑張ったということはとても言えないですけど、自分なりに頑張ってきたとははっきりと言えるので。これを重ねてきて、重ねることでしか後悔を生まないということはできないのではないかなと思います。
以上。
最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(__)m