利益 = 収益(しゅうえき) ― 費用(ひよう)
収益とは、頑張って増やしたお金です。
費用とは、お金を増やすために、必要だったお金です。
と言いました。
今日は費用について。
例①
宝石屋A と 宝石屋B がありました。
どちらの宝石屋も、50万円の宝石を2つ買い、100万円使いました。
宝石屋A は、
- そのうち宝石1つを100万円で売りました。
- もう1つはまだ売れていません。
宝石屋B は、
- 2つ合わせて100万円で売りました。
(おばちゃんにムッチャ交渉されました。)
宝石屋A も 宝石屋B も
頑張って増えたお金(収益)は100万円です。
さて、費用はいくらか?
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宝石屋A の方がイイ商売をしています。
宝石をまだ1つ持っているので、これから儲かりそうです。
でも、宝石を買うために使ったお金は、どちらも100万円です。
ここで、費用は何だったかに戻りましょう。
お金を増やすために、必要だったお金
です。
宝石屋B は、2つとも宝石を売ってしまったので、
- 増えたお金は100万円
- 必要だったお金も100万円
よって
収益 100万円 - 費用 100万円 = 利益 0円
です。
宝石屋A は、1つしか宝石を売っていません。
- 増えたお金は100万円
- 必要だったお金は、宝石1つ分の50万円
よって
収益 100万円 - 費用 50万円 = 利益 50万円
です。
そして、宝石屋A は、50万円で買った宝石を1つ、まだ持っています。
この宝石50万円は、会社の資産(しさん)となります。
例②
※今度は費用だけ計算します※
パン屋さんA と パン屋さんB がありました。
どちらのパン屋さんも、オーブンが古くなってきました。
オーブンは
- 10万円で1年間だけ借りるコトができます。
- 100万円で買うコトが出来て、10年間使うコトが出来ます。
パン屋さんA は
10万円で1年間、オーブンを借りることにしました。
パン屋さんB は
100万円で10年間使えるオーブンを買いました。
さて、今年1年間の費用はいくらか?
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パン屋さんA は、オーブンを借りるために10万円使ったので、費用も10万円。
パン屋さんB を考える前に、もう1度、費用は
お金を増やすために、必要だったお金
です。
パン屋さんB は100万円のオーブンを買いました。
しかし、オーブンは10年間使えます。
100万円 ÷ 10年 = 10万円(1年あたり)
今年1年間、パンを焼くのに必要だったお金は10万円です。
だから、費用は10万円。
そして、パン屋さんB はあと9年使うコトの出来るオーブンを持っています。
このオーブンは、パン屋さんB の資産(しさん)になります。
まとめ
費用とは、お金を増やすために、必要だったお金です。
お金を使っても、
- 買ったモノをまだ持っている時、
- お金を増やすために、まだ使える時
こういう時は資産になります。
次回は「資産とは」
お楽しみに!