彼女が好きだったので、宮部みゆきを読んでみました。ハマりました。今度は火車を読んでみます。
今まで、村上春樹/東野圭吾あたりの「ザ・小説」みたいな本が、そんなに好きではありませんでした。好きなのは、山崎豊子など、実話に基づいた小説。
しかし、宮部みゆきは違いました。
空想だと分かっているけれど、「この人は実際に存在するんじゃないか?」と思わせる、リアルな人間描写。精神科医の香山リカさんは2004年こう言っています。
ページをめくる手を止められないのは、ひとりひとりの人物描写がリアルだが緻密(ちみつ)すぎないので、かえってその心理や背負っている歴史を読み手が想像したくなるからだ。・・・
帯や広告には「待望の新作」ということばが当然のように躍るが、そのプレッシャーの中であえて“ふつうの人の物語”を淡々と世に送り出した宮部みゆき。おそらくこれが、作者がいま考えうる最も良質な「リアル」なのだ。
何となく、Mr.Childrenの桜井さんに近いものを感じます。淡々と時代を歌い続ける感じが。
ベストセラーを次々と生み出してきた宮部さん。元々小説家志望だったわけではないそうで、Wikipediaにはこう書かれています。
エピソードが意味不明ですが、僕らが「ゲームしてたら寝れない」みたいな感じでしょうか?
高校卒業後、OLを3年、法律事務所でタイピストを5年、小説を書きながらガスの集金を2年。そこで見てきた”ふつうの人“が、小説に登場してくるのでしょう。無類のゲーム好きというのも、”ふつうの人“を描くのに役立っているのでしょうか?
(↑宮部みゆきさん)
言い方は悪いですが、髪型も服装も”ふつうの人“ですね。54歳、これからも頑張ってください!