イクボスを推進している。
社内で「イクボス」を推進している。
厚生労働省の「日本総イクボス宣言プロジェクト!!」を参考に、社内でイクボス宣言インタビュー記事を書いており、1年半で9名の記事を書かせて頂いた。
1つの記事が3,000字程度と、読むのに時間がかかるが、読んでくれている人は多いらしい。
しかし、社内でイクボスが広がっている実感は無い。
「イクメン」と間違っている人が、とても多い。
最近も先輩に、
「イクメン」のインタビュー、もっと普通の管理職の人にやってもらったらどう?
面白いんだけど、スーパーマンみたいな人ばかりで、「自分には無理」という声が多いよ。
と言われ、ゲンナリした。
「イクボス10カ条」を見れば分かるように、完璧なイクボスなんて存在しない。
そこを目指そうとするのがイクボス宣言。
社内で目立たない「普通の管理職」には無理なんだよ・・・。
イクボスが、それほど広がらない。
イクボス宣言インタビューを始めた1年半前、イクボスに「これからきそうな勢い」を感じた。
しかし、思っていたように広がらない。
「イクメン」と「イクボス」似すぎていて、解り辛い
という理由が、大きいと思う。
そして、最近のインタビューの中で、こう言われた。
イクボスの考えに納得するから宣言するけど、普通に目指すべき上司像だと思う。
わざわざ”イクボス”と定義する必要はあるのか?
確かに、、、そうだ。
イクボスの定義を見ても、
- 職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランスを考え、
- その人のキャリアと人生を応援しながら、
- 組織の業績も結果を出しつつ、
- 自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司
大企業なら、どこの会社も思っていることだろう。
イクボスプロジェクトが立ち上がった4年半前は、“イクボス”と定義する意味があっただろう。
でも今は、ちゃんと勉強しているボスなら「今さら”イクボス”って言ってるの?」という感じだ。
もう役目を終えた感がある。
“イクボス”の次にいかなくちゃいけない。
言葉を定義したせいで、本来の目的が見えなくなる。
イクボスに限らず、
- ワークライフバランス
- 女性活躍推進
- 働き方改革
この手の言葉は、
- 長時間労働による過労死
- 女性差別
- 少子高齢化による労働力不足
といった社会問題を解決するための取組を、ちょっとカッコ良く言ってみただけ。
わざわざ定義する必要は無い。
わざわざ定義したせいで、
- 過労死の撲滅
- 女性差別の解消
- 労働力不足の解消
という本来の目的を、忘れがちになる。
挙句の果てに、
- 残業代がもらえなくなる。
- 専業主婦(夫)をやりたい人もいる。
- 仕事が好きな人もいる。
といった無意味な議論が始まる。
自分達のやっていることを、社会課題の解決に繋げよう。
国連が掲げている持続可能な開発目標(SDGs)。
日本政府もSDGs推進本部を設置し、取り組んでいる。
しかし、
- SDGsと連動する「Society 5.0」の推進
- SDGsを原動力とした地方創生、強靱かつ環境に優しい魅力的なまちづくり
- SDGsの担い手として次世代・女性のエンパワーメント
主な実施事項に落とした瞬間、よく分からなくなる。
これに従って、各地方自治体・企業・大学等が実施することは、もっとよく分からなくなる。
- 本当の目的を見失わず、
- 無意味な議論をすることなく、
自分達が解決しようとする、社会問題に集中しよう。
以上。
最後まで読んで頂き、ありがとうございますm(__)m